神戸の山の奥にある、箱木家の住宅を見てきました。
この住宅は、改築、増築、移築を重ねながら現在に至るそうで
西暦800年頃に建てられたとか、1300年頃だとか色んな話があります。
どちらにしても、とにかく古くからある建築物で、現存最古の民家と言われています。
「ぼうや〜よい子だ、ねんねしな・・・」という歌がきこえてきそうなかわいいフォルム。
ものすごい厚みのある藁葺き屋根、厚み50cmぐらいかなぁ。
そして、日に焼けたり擦れたりした、使い込んだ跡の残る板戸。
経年変化でしか出ない、いい模様が出ていました。
母屋に入ると、重厚感たっぷりの大空間。
何世代の方達が、ここで過ごしたんだろうか。
ちゃんとした素材は、使い込まれ、時間がたってもいい感じに残ります。
今の日本にとって、とても大事な事。
隣の離れは、趣きのある静かな佇まい。
室内はほったらかされているせいか、とても埃っぽい。
そこまで埃をためなくても、十分建物から古さ感はしみ出ているんですけどねぇ。