
前回お話しした「無垢材を使った一枚板カウンターの話」の続きです。
店内の販売カウンター用に購入したバーリニアの一枚板、
元のサイズは 長さ4500mm、板幅1400mm、厚み100mmという大きさでした。
長さはちょうど良かったのですが、カウンターの必要幅が900mmと、必要としていたよりかなり幅広のものでした。
ずっと、お店のファサードに置く屋外ベンチの素材やデザインに悩んでいたのですが、
端材がちょうど良い感じに残りそうなのもあって、有効利用してベンチで使う事にしました。

デザインコンセプト
店内のカウンターと同じ素材にする事で、店内と店外、全体的な統一感も出てきます。
でも、もう一段階、何かアクセントのようなものをデザイン的に入れたいのもあって、
「店内カウンターと屋外ベンチ、親子のような雰囲気を持たせれないかなあ」と考えました。
カウンターと全く同じだと、面白みがなくさらっとしすぎるので、加工方法や仕上げの表情を少し変えました。
・座面は、ズボンや足が擦れる場所でもあるので、ミミの部分をかなりなめらかに仕上げたり
・脚はすっきりと見せたかったので、ミミをカットして無くしてみたり、
・コーティングも少し厚めにしてみたりと。
本当の親子みたいに「似ているけれど、それぞれの個性がある」というところを目指しています。
これらはきっと伝わりにくく、ほとんど見ても気付かれる事がないと思いますが、
こだわりをもったデザインをする事で、「なんとなく良いよね」と、第六感で感じてもらえるのと思っています。
徹底的にこだわりまくる所。
手を抜く訳ではないですが、気軽に行く所。
店舗デザインにおいては、そのバランスも重要だと感じています。
接合方法のアイデア
そして、脚と座面の接合は、「蟻桟とか、アリ溝吸いつき加工」と呼ばれる技法を応用しました。
これは一枚板のテーブル製作で、反り止め対策としてよく使われます。
奥に行くにつれて狭くなっていく逆台形型の溝を掘り、木桟を打ち込み、抜けないようにがっちりと固めるという技術です。

今回それを応用して、木桟のかわりに脚にその加工を施し、座面と脚を接合しました。
そうする事で、接合の金具を省くことができ、サビや緩み、反り止めの対策にもなっています。
今回は、
・屋外なので、金物を使うとサビや劣化が心配。
・すぐ後ろに壁があるので、背面のアリ溝加工が目立たない。
というのもあって、この方法を選びました。設置する場所なども考えながらデザインする事も重要なポイントです。

どことなくよくありそうな普通な感じがするけど、実はディテールにまでこだわっている、そんなデザインで仕上げました。
とてもシンプルなデザインですが、このベンチには「たくさんのこだわり」が詰まっています。
気になった方は、ベンチの後ろも覗き込んでみてください。
これ以外にも、私たちデザイナーは、色んなところにこだわりやアイデアをちりばめています。
普段目にしない部分や裏側を覗き込んでみると、デザイナーのこだわりや職人の苦労が見えてきたりして楽しいですよ。
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