先日行った、中之島の国際国立美術館で行われていた「世界制作の方法」展。
このタイトルは、アメリカの哲学者 ネルソン・グッドマンの著書
「世界制作の方法」に由来しているそうです。
世界 そのものはいかなるヴァージョンにも所属せず、その実体は存在しないと述べ
世界 はあくまで制作されるものであり、それはいくつものヴァージョンを作ること・・・
と、まあ そんな難しい話はさておき、展覧会は面白かった。
内容は?というと、
たくさんの作家さんがそれぞれの部屋で独自のワールドをつくっているという感じで、
全く意味の分からないものから、「あー、こういうことか」というモノまで色々あります。
時間をかけてゆっくり見ると、徐々にあー、あーー、あーーーっ、、、という感じでした。
その中でも、私が一番楽しめた作品がこれ。
クワクボリョウタさんの「10番目の感傷」という作品。
最初、真っ暗の部屋の壁に、映像を映しているだけなのかなあと思って見ていたのですが、
じっとよく見ていると、それが映像ではなく影絵なんだと気づきました。
あまり細かく書くと、実際に体験した時の楽しみが減るのでやめときますが、
身近にある日用品で「こんなに奇麗な風景がつくれるんだなあ」とちょっと感動しました。
他にも、小さなコップの奥の世界や、真っ暗闇の世界、などなど。。。
飲食店、物販店、歯科医院、住宅、、、
私は普段、様々なジャンルの店舗を設計しているのですが、
何を使って、どんな個性を持った世界観をつくろうかと、いつも頭を悩ませています。
そんなちょっとしたヒントやアイデアは、
「身近な所にもたくさん落ちているんだよ」と気付かせてくれるような展覧会でした。
12/11まで開催されているそうなので、
興味を引かれた方は、是非ちょっと体験しに行ってみて下さい。
ぜひぜひ・・・